海外留学というと、華やかなイメージですが、実際にその道に到達するのはたやすいことではありません。大学の入り口に立つまでに、強い決意で、歯を食いしばっても前に進む根性が必要です。
あきらめる言い訳になる障害は山ほどあります。
大学に入れたとしても、金銭面、ネイティブの講義についていけないしんどさ、人間関係、慣れない異国での生活…頼る人のいない不安は尽きることがありません。
彼女はそのようなカレッジでの大学生活をやり切って、この春卒業しました。そして、届いたばかりという、まだレターパックのような封筒に入ったままの卒業証書を携えて、先日教室に報告しに来てくれました。
この一枚の証書に、彼女の数年分の想いや努力、苦労が、はち切れんばかりに詰まっていることを思い、また、彼女が再びこの教室に会いに来てくれたことを思うと、胸が熱くなりました。
留学での経験は、彼女の中でゆるぎない礎となって、この先の人生を支えてくれると思います。
私たちが生徒さんにお手伝いできることは、ほんのわずかではありますが、人生の一時をともにする縁ということを考えるとき、本人の意思に寄り添い、真摯に向き合って、一緒に粛々と歩むというのが、講師にできる唯一の役割のような気がします。
このような生徒さんたちに関わらせていただいたご縁にも感謝です。